ドッグフードで毛並みが変わる?
必要な栄養素について
犬と人間も、たんぱく質・炭水化物・脂肪・ビタミン・ミネラルと必要な栄養素の種類は同じです。しかし、そのバランスは犬と人間では異なります。人間が炭水化物68%・たんぱく質18%・脂肪14%なのに対し、犬は炭水化物60%・たんぱく質25%・脂肪15%と、たんぱく質の割合が異なります。これには、犬の皮膚と被毛が大きく関係しているのです。
たんぱく質の○○%が皮膚や被毛の維持に使用される
犬の被毛は、1日で約0.3mm伸びると言われています。また、5~6kgの犬で約100~150万本の被毛が生えています。そして、この皮膚・被毛を維持するために、約30%のたんぱく質が使用されているのです。そのために、犬は人間より多くのたんぱく質が必要なのです。また、皮膚は体重の約20%を占めるということ・表皮は約21日でターンオーバーをする・被毛は1日で300~450mm伸びるため、たんぱく質が不足することにより、皮膚や被毛に栄養素が行き渡らなくなるため、皮膚病の発症や毛並みにも影響が出てしまうのです。
ドッグフードで毛並みは変わります!
ドッグフードには総合栄養食と記載されたフードがあります。総合栄養食には、犬が必要としている栄養素をすべて含んでいるため、基本的にフード+水があれば犬は必要な栄養素を十分に摂取することができます。つまり、総合栄養食をしっかりと与えていれば、艶のある健康的な毛並みが維持できるということです。
もちろん、これには理由があります。以前、総合栄養食ではないフードを食べていた犬が皮膚病を発症しました。治療を行う過程で、フードの成分を調べたところ、そのフードは推奨量を満たしていなかったそうです。その結果、その犬は角化以上を起こし皮膚病を発症してしまいました。結果として、総合栄養食のフードに切り替えただけで、その犬の皮膚病は治ったそうです。つまり、必要な栄養素をしっかりと摂取しないと、皮膚や被毛に悪影響が出てしまうというです。
良いフードを与えて美しい毛並みを維持しよう!
愛犬には、総合栄養食と記載されたフードを与えるようにしましょう。そうすることで、皮膚の健康や美しい毛並みが維持されます。毛並みだけでなく、ドッグフードで体臭も抑制できます。そして、皮膚や毛並みは健康のバロメーターでもあります。ちょっとした以上が見られたら、何かしらのトラブルのサインの可能性もあります。そんな時は、フードを見直してみるのも良いかもしれませんね。